手摺にかかる力の決め方
 設計図書があれば、仕様書を参照します。
 無ければ、設計者に確認します。
 あなたが、私の様に施工図屋だったりしたら、自分で決めることは
 
 お勧めできません。荷重を決めるのは、設計者の専権事項だからです。
 あなたが、それを決める立場ならば、
 手摺にかかる力は、2つ考えれば足りるようです。

 ひとつは、人が押す力。
 もうひとつは、風が押す力です。

 風に押される手摺は、外部に面していてガラスが嵌めこんであるなど
 手摺子部分が壁になっているものです。
 高層のベランダなどでこの形状ならば、注意が必要でしょう。

 このソフトでは、棒状の手摺子が付いている形状を想定していますから、
 加わのは人が押す力です。

 この荷重の基準は、複数ありますがいずれも実験値を根拠にしています。
 ここでは、2つ紹介します。
 1)手摺の安全に関する自主基準-日本金属工事業協同組合策定
   
   実験値に基づいて手摺の使用箇所などに応じて
   ”グレード”として荷重ランクを示しています。
   手摺の安全に関する自主基準 策定解説書という冊子を発行されています。

 2)日本建築学会発行の工法計画パンフレット7という書籍に、
   強度の条件と題して実験値が示されています。
   この書籍でも数値はめあすであるとしています。

 上記の 1)によれば、4人横並びで力いっぱい押す力がグレード5で、
 その荷重を手摺長さ1mあたり1470Nとしています。
 
 このソフトでは、この数値を採用し、
 初期値を手摺長さ1mあたり1500Nとしています。